リンゴの蜜の正体とは?
私が直売などでリンゴを売る機会があると、多くのお客様が「このリンゴ、蜜入ってるの?」と尋ねます。これはお客様が、蜜の入っているリンゴは甘い、と認識しているからです。果たしてこの認識は正しいのでしょうか?
正解!正しい!蜜が入っているのは甘い証拠です!
いやー、よくご存知じだ。それでは、蜜入りリンゴが甘いと分かった所で、次の2つについて考えてみましょう。
⓵蜜とはそもそも何なのか
⓶なぜ蜜入りは甘いのか
答え ⓵蜜とはそもそも何なのか
蜜の正体はソルビトールという物質です。
葉っぱで作られた栄養がソルビトールに変化し、果実で糖になります。しかし、果実が完熟していた場合、ソルビトールは糖に変化できず、果実内部に染み出します。これが蜜の正体です。
答え ⓶なぜ蜜入りは甘いのか
つまり、蜜が入っているという事は、完熟しているというサインなんです。よって、蜜入りリンゴは甘いと言えます。
まとめ
完熟していると言う事は、美味しさのピークです。裏を返せば、あまり日持ちしません。また、時間の経過と共に蜜はだんだんと抜けていってしまいます。
蜜入りの完熟リンゴは適切に保管し、なるべく早く食べ切ってしまいましょう。